●新品CD●アトリエ・サワノのアザー・サイドMELLISEより、新作ピアノトリオ。粒立ちの良い音の響き、サウンドの余韻があなたを魅了する。 | diskunion 横浜関内ジャズ館ブログ

●KAPSA REININGER FLEAU / LA LIGNE DE KARMAN / MELISSE / FRA / CD / 2,381円+税

*digipak仕様
独特な雰囲気と絶妙なバランス感覚。緻密に計算された作曲センス。その粒立ちの良い音の響き、サウンドの余韻があなたを魅了する。
タイトルのラ・リーニュ・ドゥ・カルマンを日本語に訳すると、カルマンの伝記。カルマンとは航空工学の父とも称され、ハンガリーの流体力学者で航空学者であるセオドア・フォン・カルマン(1881-1963)。ハンガリー語でカールマーン・トードル。アメリカ国家科学賞の最初の受賞者で、空気力学のカルマン渦列は彼の名前に因んだものである。ジェット推進研究所初代のディレクター、国際宇宙航行アカデミーの初代会長をつとめた。カプサ・レイニンガー・フロウの楽曲における独特な雰囲気と絶妙なバランス感覚は、緻密に計算された作曲センスからなる。その粒立ちの良い音の響き、サウンドの余韻から、なるほど空気力学のカルマン渦列の“うず”が見えてきそうである。
オープニング・トラックの「アライアンス」で、ジャン・カプサのピアノに寄り添うようにアントワン・レイニンガーのベースと、マキシン・フロウのドラミングが、まるで歯車のようにピッタリ合致していく。この安定感こそ、まさにトリオのアライアンス(協調力)だ。曲が進むにつれ、徐々にロマンチック且つドラマチックな世界観に引き込まれていく。前作『PARHELIE』同様、カプサの作品が大勢を占めるが、今回もレイニンガーの手からなる3曲とフローも加わる3人名義の曲が2曲の構成は、いずれも玄人好みの、聴き応えのあるアンサンブルが光る。
プロデューサーのエドゥアール・フェルレのレーベル、メリッサにハズレなし。さすがアトリエ・サワノのアザー・サイドである。ちなみにメリッサとは、ハーブのレモンバーム。花は蜜蜂を引き寄せる。
Text by 前泊 正人

■Jean Kapsa : piano
Antoine Reininger : bass
Maxime Fleau : drums

1. L'alliance
2. Clouded Mind
3. Fango
4. La separation
5. Don't Speak Too Soon
6. Gamma
7. It Must Be Spring in New Zealand
8. Le bois de Retz
9. Mimesis
10. Haramont
11. Le taxidermiste
12. Le typographe



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